遊び心を、右手に。

PROFILE

青木英徳 / Hidenori Aoki

Photographer / Project Manager

父の実家は、宮城県の写真館。小さい頃から、カメラは身近な存在でした。

19歳のとき、広い世界を見てみたくて、単身オーストラリアへ渡りました。現地で安い車を買い、寝泊まりしながら大陸を一周。APSのフィルムカメラを片手に、自由気ままに旅をしました。

出会った風景も、人も、動物も、うまく撮り切れませんでした。いま見返すと、笑ってしまうくらい下手です。それでも、旅と写真と出会いが、たまらなく楽しかった。

本格的に写真にのめり込んだのは、21歳の頃です。シドニーへの留学を始めた頃、マーケットで一台のオールドカメラに出会いました。写りも、手にした感触も、シャッターの音も気に入り、どこへ出かけるにも持ち歩くようになりました。

2001.06 Dudley Page Reserve

2005年、長女が生まれた年に沖縄へ移りました。自然と文化のある土地で、子どもを育てたかったからです。

それから20年あまり。沖縄のIT企業で、エンジニア、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーとして働いてきました。その傍ら、海と、波と、家族と、この島での暮らしを撮り続けてきました。

そしていまはIT企業を離れ、「aofoto」として独立。沖縄で事業に取り組む人たちと、一緒に考え、形にし、動かす仕事をしています。

写真とプロジェクトマネジメント。
別々の道に見えますが、どちらも目の前で起きていることを読み、状況に合わせて動く仕事です。思いどおりになることばかりではありません。だからこそ、考え、工夫し、よりよい形を探していく。その過程も含めて、私はこの仕事が好きなのだと思います。

この島で子どもたちは育ち、私自身も、たくさんの人に支えられてきました。

受け取ったぶん、返したい。
仕事の根っこには、その気持ちがあります。

NAME

aofoto という名前について

青(ao)は、沖縄の空と海の色。
写真(foto)は、私のアイデンティティであり、生きがいです。

そして二つを合わせた「青写真」は、未来の設計図を意味します。もともとは感光紙に焼き付ける写真技法の名前で、設計図の複製に使われたことからその意味を持つようになりました。写真と設計図は、同じ場所から生まれています。

撮ることと、その先の青写真を描くこと。aofoto という名前には、その両方が入っています。

PHILOSOPHY

沖縄の魅力は、美しい海や風景だけではありません。

そこに暮らす人、受け継がれてきた営み、小さな商い、自然とともにある時間。

私は、この島を撮り続けたいと思っています。
そしてカメラを持って歩くほどに、まだ知られていない価値がいくらでもあることに気づきました。

沖縄を、ただ消費される観光地としてではなく、
人と自然と商いが息づく場所として、世界へ伝えていく。

安く買い叩かれるのではなく、正当な価値で外へ出ていくこと。
そうして得たものが、また島に還っていくこと。
この島で暮らし続けるという選択が、もっと当たり前になればいい。

そう思いながら、シャッターを切っています。

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